波佐見焼の窯元、長十郎窯で製作される、マットな質感に海松(みる)色の優しい雰囲気の釉薬を用いた、柔らかい印象のマグカップをご紹介。
長崎のほぼ中央、人目をはばかるように四方を山々で囲まれた小さな町、波佐見。
波佐見町を含む九州北西部の肥前は、磁器発祥の地。
400年以上に及ぶ長い窯業の歴史があり波佐見焼としての名を知られる方も多いかと思いますが、知られるようになったのはごく最近のこと。
波佐見焼の特徴は、白磁の美しさと呉須(藍色)で絵付けされた繊細な染付の技術、そして人口約1万5000人の小さな町でも高品質・大量生産を可能にする分業制。
陶磁器の石膏型を作る「型屋」、その型から生地を作る「生地屋」、生地屋に土を収める「陶土屋」、その生地を焼いて商品に仕上げる「窯元」、陶磁器に貼る絵柄のシールを作る「上絵屋」。
様々な工房を経て、ひとつの製品が世に出されるわけです。
長崎県波佐見町で、個性豊かでぬくもりを感じる製品作りをコンセプトに、波佐見焼の陶器焼物の制作を行う窯元、長十郎窯。
こちらのマグカップは、波佐見焼の老舗商社であるSAIKAI(西海陶器)が企画し、その長十郎窯で製作されたモノ。
波佐見焼と言えば磁器がメジャーかと思いますが、長十郎窯で作陶されるこのマグカップは土から作られる陶器。
グレーがかったグリーンのやさしい釉薬の質感は、自然の色「海松(みる)色」。
外側はマットですが、内掛けの釉薬はツルっとした光沢のある飴色。
色のコントラストもナチュラルな雰囲気で、下部がぽってりと丸みを帯びて、両手で抱えたくなるようなフォルムがなんとも柔らかい印象。
マットな質感に土物の温かさを感じられるマグカップです。
容量が約250mlなので、紅茶・コーヒー・スープなどにどうぞ。
※一つ一つ手作業で行っているため、色ムラ・形が微妙に異なる場合がございます。予めご了承くださいませ。
◆実寸サイズ
(FREE)/直径(上部)約7.5cm/直径(底面)約5.5cm/高さ約7.5cm
※生産の特性上、誤差が生まれる場合もございますので採寸値は目安とお考え下さい。
◆素材:陶器
◆カラー展開:みる色
◆生産国:日本