■ボトムス:
OMNIGOD オムニゴッド ミリタリーオーバーパンツ ■シューズ:
REPRODUCTION OF FOUND リプロダクションオブファウンド US NAVY ミリタリートレーナー ■アウター:
GOLDENMILLS ゴールデンミルズ CWU-9P 中綿ジャケット ■ボトムス:
have a good day ハブアグッドデイ コーデュロイイージーパンツ A.G.SPALDING&BROS(A.G.スポルディング&ブロス)より100年近く前のフーディーを原型に日本製にて復刻された裏起毛スウェットパーカーをご紹介。
ヴィンテージファンにはすべからくおススメしたい魅力溢れるスウェットパーカーです。
世界で初めて野球やアメフトなどのボールを作ったことでも有名な1876年アメリカ発のブランド「A.G.SPALDING&BROS」。
スウェットアイテムにおいてもパイオニア的な存在であり、古着市場ではアーカイブピースが数十万円という非常に高値で取引されているブランドでもあります。
100年前に実在したオリジナルディティールと、旧式織機で織られた日本製の吊り裏毛素材で、アーカイブが持つ雰囲気を再現しつつ、2017年にMade in Japanで復活しました。
こちらはその復活したA.G.SPALDING&BROSのアイコンとも言えるスウェットパーカー「SIDE-LINE PARKA(SINGLE)」。
原型となったのは1930年代にベンチウォーマーとして開発されたパーカー。
まさに時代を超えて蘇った逸品。
忠実に再現すると、ダブルフェイス仕様となるところを、シングル仕立てにアレンジ。
アイコニックなボクシンググローブ型のポケットは、ヴィンテージからの意匠で、スポーツウエアとして使われていた時代に、控えの選手が手先を冷やさないようにこの形状にしたと言われています。
1930年当時の仕様と同じように、フードが重なり合うクロスネックに、フードの端はロック始末で処理されています。
筒状に編みたてられたスウェット生地をそのまま活かした丸胴のため、身頃脇には縫い目がありません。
縫い目のゴロツキがなく着心地も優しい
さらに袖、裾のリブに関しても同様に無縫製の筒リブになっており、作り手のこだわりが感じられます。
現代のスタイルでの着用を前提としたゆったりとした身幅、シルエット。
復刻と言えどもスタイリング頂きやすくサイズ感は設定されています。
そして使用しているのは吊り編み機による裏起毛生地。
吊り編み裏起毛とは旧式の吊り編み機によって編みたてられた裏起毛生地(所謂スウェット)のことです。
この貴重な吊り編み機は1816年にフランスで開発されましたが、もはや世界でも稼働しているものはなく、和歌山県内の数軒で稼働するのみという希少なマシン。
吊り編みのスウェットは世界広しといえど和歌山産のものしか存在しないということなのです。
吊り編み機は糸の自重だけを頼りに、1時間に約1mという低速で編まれています。
一台で一日に編めるのは、わずかスウェット8着分程度。
生産効率が悪すぎるため、他の編み機に置き換わっていったということです。
吊り編み機で編む生地は、自重のみで糸に余計な力をかけず編み上がった生地も強制的に巻き取りません。
ゆっくりと空気を含みながら編まれるためふっくら嵩高で柔らかく、洗濯を繰り返しても型崩れしにくいのです。
まるで手編みのような豊かな表情は最新の編み機から生まれるスウェットとは段違いの風合いを持ち、世界が羨むスウェットへ製品と仕上がるわけです。
A.G.SPALDING&BROSのスウェットは、すべて和歌山県の東紀繊維によって作られています。
ここには100年以上の歴史を持つ旧式の吊り編み機がずらり。
1920~30年代頃のアメリカの黄金期と呼ばれる時代につくられたスウェットやカットソーは吊り編み機が主流。
そもそも復刻させるには吊り編みでないと当時のスウェットは再現できないということだったのです。
裏糸をループパイル状に編みこんで浮かせ、毛羽を一定の長さにカットし起毛させた裏起毛生地は肌当たりが優しく保温性に優れています。
吊り編みによる裏起毛生地は、とにかくふっくら柔らかくて、そのふくよかな着心地は極上の一言に尽きます。
最新の編み機から生まれるスウェットとは段違いの柔らかさ。
お洗濯による型崩れや引き裂けにも強いので、長く愛用して頂けます。
他のモデル同様に、着心地の良さと、ヴィンテージディティールはマニアならずとも納得頂けるかと思います。
是非ご堪能ください。
◆実寸サイズ
(38)/着丈69/身幅59/肩幅53/袖丈60
(40)/着丈71/身幅61/肩幅55/袖丈61
◆モデル着用:170cm/62kgで(38)サイズ
◆素材: 綿100%
◆カラー展開:ブラック、ホワイト、ライトグレー
◆生産国:日本